トランスアメリカ
ねこむさんが詳細なレポートをあげてくださっておるのですが、おらもむちゃくちゃ気に入った映画なので書くことにしましただ。け、けっしてまねっこしたわけじゃねえです!^_^ (でもトラックバックはまねっこよね。。。) フェリシティ・ハフマンのおじさん顔(すみません f^_^)が絶妙ですだ。 ことさらに「性同一性障害」が強調されているとは思わねえのですが、ブリーがこれまで苦労して生きてきたのだなあ、と彼女に違和感なく共感してしまうのは、人間誰もが「周囲からの自分に対する評価」と「本来の自分」「こうなりたいという理想の自分」のバランスを取ろうとあくせくしながら生きているからではねえかと感じてしまいましただ。 ブリーの前に突如として現れた息子のトビー。したたかに生きるすべを身につけた彼ですが、 どこか、頼るべき大きな存在を求めている(おらにはアラゴルンはその象徴として登場しているように思えるのです)か弱さも覗かせてほってはおけない存在ですだ。 ブリーのおかあちゃんの手のひらを返したようなかわいがりようには爆笑してしまったおらですが、シャツをパンツにインして髪をきっちり分けたトビーにも苦笑です。いかにもすぐキレそうな顔立ちなのに妙にかわいいですだよな~ トビーの保護者然として振舞う(実際そうだけれど)ブリーですが、彼との旅を続けていくうちに彼女自身が「ほんとうに」ブリーになっていくようにおらには見えましただ。 手術を終えて、浴槽の中で自分のからだにそっと満足げに触れるブリー。印象的なシーンですだ。 ぎこちなく再会したブリーとトビー。トビーに飲み物を出そうとキッチンへ行くブリーですが、 ふと立ち止まりトビーに静かに告げます。 「あなたの汚いスニーカーをわたしのきれいなガラスのテーブルからおろしなさい」 ブリー自身がブリーであることを受け入れた瞬間のような気がしてぐっと胸が詰まりましただ。 ああ、それにしてもアラゴルンがヒッピーに踏みつけられたり捨てられたりしていないか心配!(しつこい! ^_^;;)でもアラゴルンは野伏ですものな、荒野はお手の物。 お勧めの一作ですだ。
by rangerstrider
| 2006-11-14 14:13
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